どうも!GearTune編集部の斎藤です。
毎日毎日PRタイムズを見てアルコール関連のプレスリリースを見ているのですが、なかなかいい記事が無くて久々の更新になってしまいました。
しかし今日は、めちゃくちゃ面白いPRを見つけたので深ぼっていこうと思います!
自然食研がゴリ押ししているプレスリリースはこちら
↓ 【飲み会の乾杯、定番はやっぱりビール!?】忘年会目前、医師が実践する“健康を意識した飲み方”とは株式会社自然食研のプレスリリース(2025年11月17日 12時00分)【飲み会の乾杯、定番はやっぱりビール!?】忘年会目前、医師が実践する“健康を意識した飲み方”とは
自然食研のプレスリリース、数字のマジックがエグいw
自然食研が「医師が推奨する肝臓ケア成分」として「タウリン」「オルニチン」「クルクミン」を紹介してるんですけど、タウリンって医師の51.2%しか推奨してないんですよね。

オルニチンも47.3%。これで「内科医からの支持が厚い」って表現するの、流石に盛りすぎじゃないですか?笑
半分ちょっとで「支持が厚い」って言い張るの、もはや芸術的なマジックだと思います。統計学の先生泣いてるよwww
オルニチンは「疲れが取れた気がする」だけ説
ファクトチェックでChatGPT君に論文を漁ってもらったら衝撃的でした。
オルニチンの経口摂取が健常者や軽度の肝機能異常者に対して肝機能を改善するという「信頼できる十分な情報はない」ってハッキリ書いてあるんですよ。もともと僕もオルニチンは肝臓に良いものって認識だったのでびっくりでした。
「飲酒後の翌朝の体感が良くなった」みたいな報告はあるんですけど、コルチゾールの減少は見られるものの、ほぼこれ主観ですからね。肝機能マーカーのAST(GOT)やALT(GPT)が実際に改善したってデータじゃないんです。「なんか元気になった気がする〜」って、それプラセボでも出る効果ですからw

ちなみにオルニチンはアンモニア代謝に関わるアミノ酸ですけど、アルコールやアセトアルデヒドを直接分解するわけじゃないんですよね。
「アンモニア解毒=アルコールの肝臓ダメージ予防」って論理、飛躍しすぎじゃないですか?
クルクミン:肝臓をケアするどころか破壊する可能性大
これが一番ヤバいです。
ウコンの摂取って、肝臓をケアするどころか、重篤な薬剤性肝障害を引き起こす原因として医学界で広く知られてるんですよ。古いですが2005年の調査だと、健康食品が原因の薬剤性肝障害でウコンが第1位って報告もあります。
国民生活センターや日本医師会が安易な摂取に注意喚起してるレベルなんですけど、それを「医師が推奨」として紹介しちゃうの、攻めすぎでしょwww
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170803_1.pdf「肝臓に良いと思って飲んでたら肝臓壊しました」って洒落にならんですよ。
内科医が本当にこれを推奨してるのか、質問の仕方に誘導があったんじゃないのかって疑いたくなるレベルです。
タウリン:医薬品とサプリメントは別物です
確かにタウリンは医薬品として承認されてますけど、それは特定の病状に対して医師の診断のもとで使われるもの。
健康な人が「肝臓ケア」目的でサプリとして飲んだ場合の有効性とは全く別の話なんですよね。
この区別をぼかして説明するのはミスリーディングだと思います。
結論:本当に肝臓守りたいなら節酒しよう(正論)
1年が365日なら、365日は酒を飲んでいる私が言いますね。はっきり言って、サプリメントは気休め以下です。
ウコンに見られるように、善意の摂取が肝障害を招く危険性すらあります。
じゃあ何が効果的か?答えはシンプルで「節度ある適度な飲酒(純アルコールで1日20g程度)」と「週2日以上の休肝日」です。これが世界中の医学ガイドラインで推奨されてる、エビデンスレベル最強の方法です。
自然食研のプレスリリース、前半で「飲む量をセーブする」「水をこまめに飲む」って正解言ってるのに、後半でサプリの話に誘導して台無しにしてるんですよね。
自社製品売りたいのは分かるけど、もうちょっとエビデンスベースで話しましょうよ。
51.2%を「支持が厚い」って、数学的にはギリギリ過半数ですけど、言い方としてはかなり強引じゃないですか?
そしてそして、クルクミンの肝障害リスクに一切触れないのも都合良すぎでしょw
GearTune編集部からの提案
忘年会シーズンを健康的に乗り切りたいなら、まず飲む量減らしましょう。週2日休肝日作りましょう。水飲みましょう。空腹で飲まないようにしましょう。怪しいサプリにお金使うくらいなら、その分美味しい食事と少なめのお酒を楽しんだ方が幸せですよ!
それでは、良いお酒ライフを!
※この記事は科学的根拠に基づいた情報提供を目的としており、特定の企業や製品を誹謗中傷する意図はありません。




















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