【夏の定番を冬に飲む】「純米 うすにごり 雪っこ」の冬のおすすめの楽しみ方

いよいよ冬の足音が聞こえてきましたね。

ボジョレーヌーヴォーの解禁でワイン界隈が盛り上がっていますが、日本酒好きの皆様はいかがお過ごしでしょうか？

今回はあえて岩手県の名蔵元から「純米 うすにごり 雪っこ」を紹介します。これは、冬の定番として愛される「雪っこ」の純米・うすにごり版。夏の商品として登場しましたが、冬に飲むのも最適な一杯ですよ！

初心者の方でも挑戦しやすく、かつ日本酒通の方も唸らせる一本ですので、ぜひ最後までお付き合いください。

純米 うすにごり 雪っことは、どのようなお酒なのか

まずは、「純米 うすにごり 雪っこ」について、その背景を少しお話ししましょう。

岩手県陸前高田市に蔵を構える「酔仙酒造」は、地元の人々に長く愛され続けている歴史ある酒蔵です。

酔仙酒造

岩手県陸前高田市の地酒・日本酒を製造する酔仙酒造

suisenshuzo.jp

その酔仙酒造が冬の時期に送り出す代名詞とも言えるお酒が「雪っこ」です。通常、「雪っこ」といえば、とろりとした濃厚な白さが特徴の活性原酒として知られており、岩手の冬の風物詩とも言える存在です。

しかし、今回ご紹介する「純米 うすにごり 雪っこ」は、ただの雪っこではありません。「純米」であり、かつ「うすにごり」であるという点が大きなポイントです。通常の雪っこが醸造アルコールを添加したタイプであるのに対し、こちらは米と米麹だけで醸された純米酒仕様。さらに、澱（おり）の量を控えめにした「うすにごり」に仕上げることで、より軽やかで洗練された味わいを目指した商品だと言えるでしょう。

昔からのファンにとっては「おっ、いつもの雪っことは違うぞ」という驚きがあり、初めての方にとっては「飲みやすそう」と感じていただける、そんな絶妙な立ち位置のお酒なのです。

6040酔仙の魅力と味わいの特徴

では、具体的に「純米 うすにごり 雪っこ」にはどのような魅力が詰まっているのでしょうか。

最大の特徴は、その名の通り「うすにごり」であることです。グラスに注ぐと、まるで淡い雪が舞っているかのような、薄く霞がかった美しい見た目に目を奪われます。真っ白で濃厚なにごり酒も美味しいですが、うすにごりは見た目にも上品で、食卓を華やかに彩ってくれます。

味わいに関しては、純米酒ならではの「お米のふくよかな旨み」がしっかりと感じられるはずです。アルコール添加を行わない純米造りだからこそ、米本来の甘みやコクがダイレクトに伝わってきます。そこに、うすにごり特有のシルキーな口当たりが加わることで、優しく包み込まれるような飲み心地を楽しめることでしょう。

また、通常のにごり酒は甘みが強く重たい印象を持たれることもありますが、この「純米 うすにごり 雪っこ」のようなうすにごりタイプは、後味が比較的すっきりとしていることが多いのも魅力です。

日本酒初心者の方が「にごり酒デビュー」をするのにも最適ですし、普段は辛口を好む上級者の方が、冬の夜長にほっと一息つく一杯としても素晴らしい選択肢になるはずです。岩手の厳しい冬が生んだ、芯の通った優しさを感じてみてください。

6040酔仙を楽しむ方法とペアリング

せっかくの美味しいお酒ですから、そのポテンシャルを最大限に引き出す飲み方で楽しみたいですよね。ここでは、呑兵衛としておすすめしたい「純米 うすにごり 雪っこ」の楽しみ方をいくつかご提案します。

まずは温度帯です。基本的には、しっかりと冷やして飲む「冷酒」がおすすめです。冷やすことで、うすにごりのフレッシュな風味と、純米酒の甘みが引き締まり、キリッとした輪郭を楽しむことができます。ワイングラスに注げば、立ち上る香りも存分に楽しめますので、ぜひ試してみてください。

味わい的には冷やして風呂上がりにさっぱり飲むのもおすすめ。

そして、気になる料理とのペアリングです。この時期ならではの食材と合わせるのが一番の贅沢です。例えば、冬の定番である「お鍋」はいかがでしょうか。特に、豆乳鍋や水炊きのような、白濁したスープや鶏の出汁が効いたお鍋との相性は抜群です。お酒のクリーミーさと料理のコクが調和し、箸が止まらなくなること請け合いです。

また、意外かもしれませんが、チーズ料理との相性も良いはずです。ボジョレー・ヌーヴォーの時期に合わせてチーズを用意している方も多いと思いますが、そのチーズをこの「純米 うすにごり 雪っこ」に合わせてみてください。

特にカマンベールチーズやクリームチーズのような、乳製品のコクがあるものと、うすにごりのまろやかさは驚くほどマッチします。洋風の食卓にも違和感なく溶け込む懐の深さが、このお酒の隠れた魅力なのです。

まとめ

今回は、夏のお酒を冬に飲もうということで、「純米 うすにごり 雪っこ」についてご紹介しました。

歴史ある酒蔵が醸す、純米ならではの豊かな旨みと、うすにごりの上品な口当たり。それはまるで、降り始めの雪景色を眺めながら飲むような、静かで贅沢な時間を提供してくれるはずです。

ボジョレーで乾杯した後の週末は、日本の冬を感じるこの一本を手に取ってみてはいかがでしょうか。

いつもの晩酌が、ちょっと特別な冬の夜に変わるかもしれません。ぜひ、お店で見かけたら試してみてくださいね。それでは、また次の一杯でお会いしましょう。