みなさん、こんにちは!GearTune編集部のさいとーです。
「日本酒に興味はあるけど、利き酒ってなんだか難しそう…」
そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか?
でも安心してください。利き酒は初心者でも簡単にできる日本酒の楽しみ方なんです。
この記事では、家飲みでもできる「利き酒のやり方」を、わかりやすく紹介します。
【体験談】日本酒が苦手だった私が、獺祭で変わった話
正直に言うと、昔の私は「日本酒ってなんだかマズイ。アルコールっぽいし。」と思っていて、どうしても好きになれませんでした。
居酒屋で勧められても、一口飲んで「うーん…」と感じてしまうことが多かったんです。
そんな私がある日参加したのが、地元で開かれた利き酒イベント。
そこで出会ったのが獺祭(だっさい)でした。
最初にグラスから立ち上るフルーティーな香りに驚き、ひと口飲んだ瞬間、今までの日本酒のイメージがガラッと変わったんです。
「こんなにスッキリして飲みやすいのか!」と感動して、そこから日本酒が大好きになりました。
今では週に1本は必ず日本酒を空けるほど。
きっかけはたった一本との出会いでしたが、まさに利き酒の楽しさを実感した瞬間でした。
利き酒(きき酒)とは?初心者でも楽しめる日本酒の世界
利き酒とは、日本酒を香り・味・後味でチェックして、違いを楽しむ方法。
プロが競技大会で行う利き酒は高度な技術が必要ですが(OBS大分放送によるニュース, 2025年8月23日公開)、家庭で楽しむなら「自分の好みを知る」ことが一番大切です。
【初心者向け】利き酒のやり方 3ステップ
1. 香りを確かめる
まずはグラスに注いで、香りをじっくり嗅ぎましょう。
- フルーティー系 → 獺祭(だっさい)
- 華やか系 → 久保田 千寿
2. 味を味わう
一口含んでみて、舌全体で味を感じます。
- 甘口 → デザート感覚
- 辛口 → 料理との相性抜群
3. 後味を意識する
飲み込んだ後の余韻も大事。
- すっきり切れるタイプ
- コクが長く残るタイプ(例:十四代)
• 2〜3種類を並べて飲み比べ
• 感じたことをメモしてみる
• 温度を変えて試す(冷酒・ぬる燗・熱燗)
行きやすいお店でも日本酒のイベントは開催されてるので、足を運んでも良いかもしれません!
【一歩進んだ選び方】3つの軸で好みの日本酒を見つけよう!
さて、利き酒のやり方がわかったところで、次のステップです。
「たくさん種類があってわからない!」という悩みは、3つの「ものさし」を持つだけで解決できます。
軸1:香りの華やかさで選ぶ(フルーティー派のあなたへ)
ワインのように、果実のような華やかな香り(吟醸香)を重視するならこの軸。お米を磨き、「吟醸造り」という特別な製法で造られたお酒は、素晴らしい香りを放ちます。
【香りの華やかさランキング】
純米大吟醸 > 大吟醸酒 > 純米吟醸酒 > 吟醸酒 > 特別純米酒 > 純米酒
頂点に立つのは純米大吟醸。お米を極限まで磨き、米の力だけで引き出した香りは、最も繊細で上品です。特別な日に、香りそのものを贅沢に楽しみたいなら、間違いなくこれです!
軸2:米の旨味・コクで選ぶ(しっかり味派のあなたへ)
「やっぱり日本酒は米の味だろ!」という、旨味や飲みごたえを重視するならこの軸。食事と一緒にじっくり味わいたい方におすすめです。
【米の旨味・コクランキング】
純米酒 > 特別純米酒 > 純米吟醸酒 > 純米大吟醸 > 吟醸酒 > 大吟醸酒
最も米の味が濃く、どっしりとした味わいになるのが純米酒。お米をあまり磨かないことで、米本来のパワフルな旨味を引き出しています。お燗にしても美味しいお酒が多いのが特徴です。
軸3:高級感・希少性(価格)で選ぶ
なぜ値段が違うの?それは、製造にかかる手間と原料(米)のコストが違うから。一般的に、香りが華やかなお酒ほど高級になります。
【高級感ランキング】
純米大吟醸 > 大吟醸酒 > 純米吟醸酒 > 吟醸酒 > 特別純米酒 > 純米酒
お米は磨けば磨くほど、使える部分が少なくなり、多くの原料が必要になります。つまり、精米歩合が低い(よく磨かれている)お酒ほど、贅沢な造りというわけです。
【結論】あなたの好みはどれ?一覧表でチェック!
「結局どれがいいの?」という方のために、特徴を一覧表にまとめました。
種類 | 香り | 旨味/コク | 高級感 | 食中酒として | 特徴 |
純米大吟醸 | ◎ | △ | ◎ | △ | 香りと味わいの最高峰。単体で楽しむのに最適。 |
大吟醸酒 | ◎ | × | ◎ | △ | 華やかな香りとキレ。スッキリした味わい。 |
純米吟醸酒 | ○ | ○ | ○ | ○ | 香りと旨味のバランス型。華やかさと食中酒を両立。 |
吟醸酒 | ○ | △ | ○ | ○ | フルーティーな香りと軽快な飲み口。 |
特別純米酒 | △ | ◎ | △ | ◎ | 旨味がありつつ綺麗な後味。万能な食中酒。 |
純米酒 | △ | ◎ | △ | ◎ | 米の旨味とコクが最も力強い。燗酒にも向く。 |
(凡例:◎ 非常に優れている/強い、 ○ 優れている/やや強い、 △ 穏やか、 × 弱い)
つまり、こういうことです!
- 特別な日に、香りそのものを贅沢に楽しみたいなら → 純米大吟醸
- 日々の食事と共に、米の旨味をじっくり味わいたいなら → 純米酒 や 特別純米酒
- 華やかな香りも楽しみつつ、食事とも合わせたいなら → 純米吟醸酒
この違いを理解して選ぶのが、日本酒の最も面白いところと言えるでしょう。
FAQ:初心者からよくある質問
Q1. 利き酒をするときに必要な道具はありますか?
A. 特別な道具は必要ありません。普段のグラスで大丈夫です。もし用意できるなら、香りを感じやすいワイングラスがおすすめです。
Q2. 何種類くらい用意すればいいですか?
A. 初心者なら2~3種類で十分。銘柄ごとに味の違いがはっきりわかって楽しいですよ。
Q3. 日本酒って太りやすいですか?
A. 1合あたり150〜200kcal程度。ビールやワインと大きく変わりません。飲みすぎなければ問題なしです。
Q4. 日本酒は冷やしたほうがいいですか?
A. どちらでも楽しめます。同じお酒でも冷酒はスッキリ、ぬる燗はまろやか、と表情が変わるのでぜひ試してみてください。
Q5. 初めて買うならどんなお酒がいいですか?
A. 「純米吟醸」や「特別純米」あたりがおすすめ。クセが少なく飲みやすいので、初心者でも入りやすいですよ。
まとめ:日本酒初心者でもできる利き酒のやり方
- 利き酒は「香り → 味 → 後味」の順で楽しむ
- 家飲みでも2〜3種類あれば違いがわかって面白い
- 「香り」「旨味」といった軸で選べば、好みの味が見つかる
- 自分の好きな味、飲むシーンに合わせて選ぶことが一番大切
初心者でも今日からできる「利き酒」。
今回紹介した3つの軸を参考に、ぜひ自分だけの一本を見つけて、日本酒の奥深い世界を発見してみてください!
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