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【2026年】金麦がビールに!旧金麦と新金麦を徹底飲み比べ|甘み・苦味・香り・後味はどう変わった?

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2026年10月6日、サントリーの定番ブランド「金麦」が、新ジャンルの発泡酒から生ビールへと生まれ変わりました。

2026年10月の酒税改正に伴い、長年親しまれてきた金麦がついにビール化。店頭では、従来の金麦と新しい金麦が並んで販売されている光景も見られます。

しかし、気になるのは「ビールになって本当においしくなったのか?」ということ。

そこで今回は、従来の金麦とビールになった新金麦を実際に飲み比べ、甘み・酸味・香り・苦味・コク・余韻の違いを詳しくレビューします。

結論から言えば、最初に感じる金麦特有の華やかな香りは驚くほど似ています。しかし、その後に現れる苦味の質と、飲み込んだ後に残る麦の香りは明らかに違いました。

単に味が濃くなったわけではありません。新旧それぞれに異なる魅力があります。

旧金麦と新金麦の基本スペックを比較

まずは原材料と製法の違いを確認しましょう。

項目旧金麦新金麦
品目発泡酒②(新ジャンル)ビール
アルコール度数5.0%5.5%
主な原材料発泡酒(麦芽・ホップ・糖類)、スピリッツ(小麦)麦芽・ホップ・糖類
麦芽比率ビールの基準未満ビールの基準である50%以上
味わいの方向性華やかな香りと軽快な後味麦のうまみと澄んだ後味
発売時期ビール化以前2026年10月6日

※メーカー公表情報に基づく比較です。新金麦の具体的な麦芽使用比率は公表されていません。

従来の金麦は、発泡酒をベースに小麦由来のスピリッツを加えた新ジャンル製法の商品でした。2023年の酒税制度変更以降、表示上は「発泡酒②」に分類されています。

一方、新金麦では麦芽の使用比率を高め、ビール製法へ変更。スピリッツを使用しない原材料構成になっています。

サントリーは今回の変更について、従来の味わいの骨格を維持しつつ、麦のうまみと飲みごたえを強化したと説明しています。

それでは、実際の味はどう変わったのでしょうか。

【比較表】旧金麦と新金麦の味を5段階で評価

まず、飲み比べて感じた味の特徴を7項目で評価しました。

評価項目旧金麦新金麦
華やかな香り★★★★☆ 4★★★★☆ 4
甘みの強さ★★★★☆ 4★★★☆☆ 3
酸味の強さ★★☆☆☆ 2★★☆☆☆ 2
苦味の強さ★★★☆☆ 3★★★★☆ 4
麦の香ばしさ★★☆☆☆ 2★★★★☆ 4
コク・飲みごたえ★★☆☆☆ 2★★★★☆ 4
余韻の長さ★★☆☆☆ 2★★★★☆ 4

※評価はサケノム編集部による実飲時の主観的なものです。星の数は各要素の強さを表しており、おいしさの優劣を示すものではありません。

注目したいのは、華やかな香りと酸味の強さはほとんど変わらない一方で、甘みの質、苦味が現れるタイミング、麦の風味、余韻の長さには違いがあるということです。

また、酸味は数値上では同程度でも、口の中で感じるタイミングが異なりました。

旧金麦の味を詳細レビュー|華やかな甘さと後味の苦味が魅力

最初のひと口:甘みと華やかな香りが一体化する

従来の金麦で最も印象的なのは、口に含んだ瞬間に広がる華やかな香りです。

一般的なラガービールの麦の香ばしさとは少し異なり、ふわっと広がるフローラルな印象があります。

そして、この香りを支えているのが、独特の甘みです。

麦芽の素朴な甘さというよりも、糖類や甘味料を連想させる、やや輪郭のはっきりした甘さ。そこにごくわずかな酸味が重なります。

ただし、酸味が前面に出てくるわけではありません。

甘みに包まれるように存在しており、意識して味わうと、爽やかさを補っていることに気づきます。

甘み、控えめな酸味、華やかな香り。この3つが一体となっているのが旧金麦の大きな特徴です。

なお、ここでいう「甘味料のような甘さ」は味覚上の比喩であり、実際に甘味料が添加されているという意味ではありません。

中盤:甘みと香りがスーッと消えていく

旧金麦の面白さは、最初に広がった甘みと香りが、比較的短い時間で引いていくことです。

口に含んだ直後は華やかで甘い印象が強いものの、それがいつまでも続くわけではありません。

飲み込む頃には甘みと香りがスーッと抜け、次の味へ切り替わります。

この切り替わりの速さが、旧金麦の軽快な飲み心地を生み出しているように感じます。

後味:焦がしたカラメルを思わせる、心地よい苦味

甘みと香りが引いた後、口の中に残るのは適度な苦味です。

この苦味は、本格的なビールで感じるホップ主体の苦味とは少し印象が異なります。

どこか人工的にも感じられる、焦がしたカラメルを思わせるようなビターさがあります。

とはいえ、不快な苦味ではありません。

むしろ、最初の華やかな甘みとの対比によって、絶妙なアクセントになっています。

甘さがスッと引いたところに、ほろ苦さが残る。そして、その苦味も長くは続かず、軽やかに消えていきます。

この味の移り変わりが心地よく、また次のひと口が欲しくなるのです。

旧金麦は、これ自体が完成された味

今回、改めて従来の金麦を味わって感じたのは、旧金麦には旧金麦ならではの完成度があるということです。

華やかな香りと甘み、控えめな酸味、最後に残る適度な苦味。

これらが短い時間の中できれいに切り替わっていくため、軽快で飲み飽きにくい味わいになっています。

新ジャンルだからビールより劣っている、という単純な話ではありません。

華やかさとすっきりした苦味を楽しむ飲み物として、旧金麦は一つの完成形だったと感じます。

新金麦の味を詳細レビュー|華やかさを残しながら本格的なビールへ

最初のひと口:金麦らしい香りはそのまま

次に、2026年10月発売の新しい金麦を飲んでみます。

まず驚いたのは、口に含んだ瞬間の香りです。

従来の金麦にあった華やかな香りが、しっかりと残されています。

香りの方向性も強さも比較的近く、飲み始めの一瞬だけなら、旧金麦との共通点を強く感じます。

ただし、甘みの印象は変わりました。

旧金麦にあった糖類を連想させる甘さが控えめになり、代わりにビールらしい穏やかな甘みが感じられます。

甘さ自体の主張は弱くなっていますが、注意深く味わえば、麦芽由来を思わせる自然な甘みがきちんと存在しています。

華やかな香りと甘みの組み合わせは維持しながら、その甘みの質が変化した印象です。

中盤:苦味の立ち上がりが早く、酸味は少し後から

新金麦では、味の移り変わりにも違いがあります。

旧金麦は甘みと香りが引いた後に苦味を感じる傾向がありました。

一方、新金麦は比較的早い段階から、ビールらしい苦味が立ち上がってきます。

ホップを思わせる、輪郭のはっきりした苦味です。

その一方で、酸味の感じ方も変化しています。

旧金麦では甘みと一体化するように酸味が存在していましたが、新金麦ではやや後のタイミングで酸味が現れます。

酸味の強さそのものは大きく変わらないものの、甘みから少し独立し、ビールらしい味わいの一部として感じられるのです。

このため、最初の香りは似ていても、口の中で展開する味の印象が異なります。

後半:ホップの苦味と麦のコクが重なる

新金麦で最も大きな変化を感じたのが、苦味とコクです。

旧金麦にあった独特のビターさに代わり、より本格的なビールを連想させる苦味が主体になっています。

ただ苦いだけではなく、そこに麦のうまみやコクが重なります。

飲み込む直前から、旧金麦にはなかった麦芽らしい厚みが感じられるのです。

旧金麦の軽やかな苦味に対して、新金麦は苦味と麦の味わいが一体化している印象。

甘み、苦味、コクがそれぞれ別々に存在しているのではなく、ビールとしてまとまった味わいになっています。

余韻:最後に残る香ばしい麦の風味が最大の違い

今回の飲み比べで、最も印象的だったのはここです。

新金麦は苦味を感じて終わりではありません。

飲み込んだ後にも、香ばしい麦を思わせる風味が口の中から鼻へと抜けていきます。

この、飲み込んだ後に鼻へ抜ける香りは「レトロネーザルアロマ(口中香)」と呼ばれます。

新金麦では、苦味の後に麦芽由来を思わせる香りが続くことで、より本格的なビールらしさを感じられます。

旧金麦では、甘みと香りが消えた後、短い苦味を残して終わります。

一方、新金麦では苦味の後にも麦の風味が残り、味わいがもう一段階続くような感覚があります。

最初の香りは金麦。しかし、最後の余韻はしっかりビール。

この変化こそが、新金麦の最大の特徴だと感じました。

味の変化を時間軸で比較すると、違いがよく分かる

両者の特徴を、ひと口飲んでから余韻が消えるまでの流れに沿って整理すると、次のようになります。

段階旧金麦新金麦
① 飲み始め華やかな香りと比較的強い甘み共通する華やかな香りと穏やかな甘み
② 味の広がり甘みに隠れたほのかな酸味苦味が早めに立ち上がり、酸味はやや後から
③ 飲み込む直前甘みと香りがすっと引く麦のコクとビールらしい苦味が広がる
④ 飲み込んだ後カラメルを思わせるほろ苦さホップを思わせる苦味と麦の香ばしさ
⑤ 余韻苦味が短く残り、軽快に消える香ばしい麦の風味が続いてから消える

こうして見ると、新旧の違いは単に味が強くなったことではないと分かります。

甘み・酸味・苦味の現れる順番と、その後に残る風味が変化しているのです。

なぜビールになると味が変わるのか?原材料と製法から考える

今回の味の変化を考えるうえで重要なのが、麦芽の使用比率と原材料構成です。

旧金麦は発泡酒にスピリッツを加えた新ジャンル製法でしたが、新金麦は麦芽比率を引き上げ、ビールとして製造されています。

麦芽は、アルコール発酵の原料となる糖を供給するだけでなく、ビールのうまみや香り、味わいの厚みにも関係する重要な原料です。

そのため、麦芽の使用比率や仕込条件が変わることで、口に含んだときのコクや麦らしい風味が変化することは十分に考えられます。

実際に、新金麦で感じた香ばしい麦の風味やコクの増加は、こうした変更と整合的です。

ただし、旧金麦の後味が軽快だった理由を、スピリッツの存在だけで説明することはできません。

味わいには、麦芽やホップの配合、発酵条件、香味成分のバランスなど複数の要素が関わります。

また、甘みの感じ方についても、単純に糖類の使用量だけで決まるものではありません。

重要なのは、原材料と製法を変更しながらも、従来の金麦を特徴づけていた華やかな香りを維持しているという点でしょう。

サントリー自身も、金麦らしい味わいを残しながら麦のうまみを強化したと説明しています。

他の実飲レビューでも「甘み」「苦味」「余韻」の変化を指摘

今回の飲み比べで感じた特徴は、他の実飲レビューとも共通しています。

例えば、むねさだブログの新旧比較レビューでは、旧金麦にやや人工的に感じられる甘みがあり、新金麦では甘みが抑えられ、麦芽のうまみとホップの苦味が目立つと評価されています。

また、ジャパンビアソムリエ・あべsan氏によるレビューでは、両者に共通するフローラルな香りを指摘したうえで、新金麦では飲み込んだ後に麦芽の風味やカラメルを思わせる香りが感じられると紹介されています。

さらに、週末酒プレの比較レビューでも、新金麦では甘さが控えめになり、麦の香ばしさと苦味が余韻に残ると評価されています。

旧金麦の後味については、甘さが残ると感じる人もいれば、今回のように苦味を中心に感じる場合もあります。

こうした違いはありますが、新金麦では麦の香ばしさと苦味の存在感が増したという点で、複数のレビューが共通しています。

結局、旧金麦と新金麦はどちらがおいしい?

今回の比較では、どちらかを単純に上位と評価するのは難しいと感じました。

旧金麦には、華やかな甘みと独特のほろ苦さを軽快に楽しめる魅力があります。

特に、最初の甘みから最後の苦味への切り替わりは非常に心地よく、あの味を好んで飲んできた人も多いはずです。

一方、新金麦は、従来の華やかさを維持しながら、麦芽のコク、ビールらしい苦味、香ばしい余韻を獲得しています。

ビール特有の麦の風味を重視する人には、新金麦の方が魅力的に感じられるでしょう。

逆に、旧金麦の爽やかな甘みや短い余韻を好んでいた人にとっては、新金麦の味わいは少し違う方向に進んだと感じるかもしれません。

旧金麦は「華やかな香りと軽快な苦味を楽しむお酒」。新金麦は「華やかさに麦のコクとビールらしい余韻を加えたお酒」。

今回飲み比べて感じたのは、この違いでした。

まとめ|金麦は、金麦らしさを残したままビールになった

2026年10月のビール化で、金麦は大きな転換点を迎えました。

実際に新旧を飲み比べてみると、従来の金麦にあった華やかな香りは、驚くほど忠実に受け継がれています。

一方で、甘みは穏やかでビールらしい質感になり、苦味の立ち上がりも変化しました。そして何より、最後に残る麦の香ばしさが明確に違います。

旧金麦は、華やかな甘みが引いた後に心地よい苦味が残り、すっきりと消えていく。

新金麦は、華やかな香りからビールらしい苦味とコクへ移り、最後に香ばしい麦の余韻が残る。

どちらにも、それぞれ完成されたおいしさがあります。

今回のリニューアルは、旧金麦の特徴を捨てて別のビールに作り替えたというより、金麦らしい香りを受け継ぎながら、麦の味わいを本格的なビールへ近づけた進化と表現するのがふさわしいでしょう。

長年金麦を飲んできた方こそ、店頭に旧製品が残っているうちに、ぜひ新旧の味を比べてみてください。

最初の華やかな香りと、最後に残る麦の余韻。その違いを意識して飲むと、今回のビール化がより面白く感じられるはずです。


参考資料

※本記事の味覚評価は、サケノム編集部による実飲レビューです。甘み、香り、苦味、余韻などの感じ方には個人差があります。

※お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。

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